トカラ列島の諏訪瀬之島に堤防GTに行ってきました。

トカラの島には毎年梅雨時期になるとトビウオが産卵のために
港の中に入ってきます。
そのトビウオを捕食しにGT(ロウニンアジ)も入ってきます。
そのGTを堤防から狙うために釣り人もこの島にやって来ます。


運賃は鹿児島南港から諏訪瀬之島まで二等席往復で1万3640円です。
フェリーとしまは口之島から中ノ島、平島、諏訪之瀬島、悪石島等に寄港しながら南下し、奄美大島まで行き、そこから折り返して北上し、各島に寄港しながら鹿児島南港に戻ります。
諏訪之瀬島に滞在できるのはおおよそ24時間、島によって滞在時間は変わり南下するほど短くなります。
フェリーは鹿児島南港を金曜日の23時ごろ出発し、日曜日の20時ごろに戻ってきます。
(ちなみに次は月曜の23時に出発し、水曜の20時ごろに戻ってきて金曜日まで停泊しています)
これで土日休みの人は金曜日に仕事が終わってトカラで釣りができるのです。
しかし!!
トカラ近海は時化ることが多く欠航がかなり多いので出発前は天気図をしっかり見ないといけません。
行ったのはいいが帰れないこともあるようです。フェリー以外に帰る代替手段はないのです!
また出航しても港の状況により寄港しない島もあります。特に平島は港が外洋に面していて、波が高いことが多く寄港がスキップされることが多いそうです。
この日は波も穏やかで、しばらく快晴が続く予定だったので多くの釣り人が乗っていました。
人が多すぎて、フェリーとしま名物ゴザで廊下に雑魚寝の席も出ていました。
そして有名なルアーマンである稲さんやGT記録ホルダーのサップさんも同乗していました。
午前10頃にフェリーは無事、諏訪之瀬島の切石港に到着しました。

自分が行った日は崖崩れの影響でで港が濁っており、状況を島の人に聞くと、もう一つある港、元浦港の方が良いというので元浦港まで移動することにしました。
しかし、小さい島とはいえ、島の裏にある港までは5キロくらいはあります(テキトーですが)
重い荷物を持って歩いていたのですが、それに見かねた釣り人に車に乗せてもらいました。
(レンタカーはないので民宿に借りる。民宿に泊まらない人は当然車がない)
なんでも聞くと、島にはこれといった産業はないので、夜釣りがメインで宿泊の必要がなくても民宿に泊まるのが礼儀だそうです。
それで元浦港に着いたのですが、みんな夜釣りのために寝るからと釣具をおいて民宿に帰ってしまいました。

誰もいない港に放置されるMCワークスの竿やステラやソルティガが全部で20本近くあります。
おそらく一タックル15万円はします。てことは300万円が放置!!しかし盗んだところで、フェリーに乗らないと帰れませんので、誰も盗る人はいません。
元浦港も濁っていたのですが、することがない自分は一人ルアーを投げていました。
まぁチェイスもバイトもなんにもないのですが、夜にライントラブル等は嫌なので練習です。
そうすると島にGTを釣るためだけに移住してきた釣具屋の人が何人かを引きつれ、UZU工房の諏訪瀬島専用ルアー「梅雨ブギィ」の実演販売が始まりました。
そこで「梅雨ブギィ」の操作方法を詳しく教わり夜に備えました。
「梅雨ブギィ」はシンキングペンシルで、群れから離れた弱ったトビウオをイメージして操作するとのことです。
動かし方のイメージはエギです。投げた後はフリーフォールで着底を待ち、着底後、数回者シャクる。それでまた、ルアーをフリーフォールさせる。
確かに、足場の高いトカラ列島の堤防では、ポッパー等のフローティングルアーは操作し辛く、シンキングは有効だと思います。
夜になりルアーマンが集まってきてルアーを投げ始めたのですが、誰もバイトがありません。
時々、島の人がトビウオ掬いのために海面を強力なライトで照らすのですがトビウオはいません。
そうこうしている内に、切石港でGTが上がったとの情報が入って来ました。
なんでも35キロはあったそうです。(写真撮影後リリース)
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早速、切石港にみんな移動です。
しかし!!ここでまた自分は移動手段がありません。
しかし!!闇夜に紛れて車の荷台に同乗することに成功。切石港に移動できました♪

トビウオもちらほら。
暗闇でお互い邪魔にならないようにルアーを投げますが釣れるのはギンガメばかり。



そして夜が明け、フェリーが到着し、鹿児島南港に出発しました。

徹夜の自分は鹿児島南港まで爆睡でした。
帰りは新幹線で博多まで帰りました(新幹線往復2万円くらい)
自分の装備
ロッド:レイジングブルRX-2
リール:ソルティガGT
ライン:PE8号
リーダー:ナイロン200ポンド