スズキはブラックバスに似たゲーム性により、シーバスと呼ばれている大型のフィッシュイーターです。
日本に生息するスズキは、マルスズキ、ヒラスズキ、タイリクスズキの主に3種類ですが、その代表であるマルスズキがシーバスと呼ばれています。
ここでは、そのシーバスをターゲットとした釣りを紹介します。
シーバスは日本全国各地の港湾、サーフ、磯、河口、河川と幅広い水域に生息し、手近でありながら奥が深いルアーフィッシングのターゲットになっています。
一年間の生態としては下記のようになります。
春-産卵を終えたシーバスは深場からエサとなるベイトを求めて沿岸に戻ってきます。春が深まるにつれて、稚アユやシロウオ等のベイトも数を増やし、シーバスの食欲も増しルアーへの反応が良くなってきます。
夏-気温が上がるにつれ、水中酸素濃度が下がりベイトが上層に浮いてくることによりシーバスの意識も水面に向いてきます。表層にはサヨリやイナッコ、アジやイワシなどのベイトが増え始めます。このシーズンはトップウォーターへの反応が良くなりゲーム性がより高くなります。しかしながら、最も暑い時期には、シーバスも体力をなくし、ルアーへの反応がなくなります。特に大型の個体は泳力がなくなり、ゆっくりとしたルアーにしか反応しません。
秋-水温が下がりはじめ、シーバスの活性もあがります。またベイトとなるイワシなどが沿岸に定着することにより、ルアーへの反応も良くなります。このシーズンは数もサイズも出るベストシーズンです。80㎝以上のモンスタークラスもこの時期に多く釣れます。
冬-産卵に向け徐々に深場へと移動していきます。こうなると沿岸から狙うのは難しくなりますが、一部「居つき」と呼ばれる産卵に向かわない個体や産卵ができないフッコもいるため全く釣れないということはありません。2月くらいから徐々に深場から沿岸に戻ってくる個体が出てきます。
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タックルは下記のようなもの使用します。
ロッド:7~10ftのシーバスロッド。長ければ飛距離が伸びるが、コントロールが落ちる。
港湾や河川では8ft前後のロッドが取り回しが良く、使いやすいと思います。
磯など足場が悪いところは10ft近くのロングロッドを使用します。これは足元での根擦れによりラインブレイクを防ぐためです。また、飛距離を優先したいサーフでもロングロッドを使用する方が多いです。
ボートからは7ft近いショートロッドを使用することがありますが、8ft前後でも代用できるのでボート専門の方以外はショートロッドが絶対に必要という訳ではありません。
リール
シマノであれば2500~4000番、ダイワであれば2000~3500番。シーバスフィッシングは飛距離が長いほど有利になるので、なるべく細いラインを使用するためドラグ性能が高いリールが望まれます。独断ですが、長く釣りをする方は1万円以上のリールを選びましょう。
ライン
以前まではナイロンラインやフロロラインが使用されていましたが、現在はPEライン以外を使用している人はほとんど見かけません。ラインの号数は0.8号か1.0号を使用することが多いです。飛距離を伸ばしたい方は0.6号を、ランカーサイズや磯で青物も一緒に狙う方は1.5~2.0号を使用することもあります。
リーダー
PEラインは直接ルアーのアイに結び付けると強度が極端に落ち、ラインが切れてしまうので、PEラインの先端に1mほどリーダーと呼ばれるナイロンラインかフロロラインを使用します。PEラインとリーダーの結合には、FGノットやPRノットを使用し強度が落ちないようにしています。
スナップ
リーダーの先に付け、ルアーの交換をしやすくするためのものです。小さいほうが好まれますが、スナップにも強度がありますので、タックルのバランスに合ったスナップを選びましょう。
ルアー
ルアーは各社から様々なものが発売されています。一応、ある程度のジャンル分けがありますので、地形、季節、ベイトに合ったルアーを使用しましょう。
■バイブレーション:ルアーからだされる波動によりシーバスを誘います。シンキングのものがほとんど。飛距離も出るのでシーバスフィッシングでは一番使われることが多い。
必ず一つは持っておこう。
■メタルジグ:アピールは今一つだが、圧倒的な飛距離があるため多様されている。リフト&フォールを行いアピールする。
■ミノー:フローティングとシンキングがある。アクションが大きく、ベイトの大きさに合わせると効果的。フローティングでの水面へのバイトはとても興奮する。ああ0