九州ではミズイカと呼ばれているアオリイカは青森から沖縄までの幅広い範囲に生息しているイカです。
沿岸に生息しているため、昔からエギと呼ばれるルアーのターゲットにされてきました。
近年では、PEラインの普及とアオリイカの生態の解明によって日中でも釣れるようになり、爆発的な人気を博しています。
ここでは、エギングと呼ばれるエギを使った釣りを紹介してきます。
アオリイカの1年の生態は下記のようになります。
春-大型の個体が浅場に生えている海藻に産卵をするために集まってきます。春のエギングではこのような藻場をメインに釣りを展開していくと釣果につながります。アオリイカにも好みの海藻があるようで、アマモ、ホンダワラ、カジメの順に釣れやすいと言われています。エギは3.5~4.0号がメインとなる。
夏-大型の個体は産卵後に死ぬと考えられており、ほとんど釣れることはない。春に生まれた稚イカが成長しだす時期。
秋-春に生まれた個体がエギに反応しだす。500グラムほどの小さなアオリイカだが、数が楽しめる。この時期は湾内や流れの緩い場所に生息している。エギは2.5~3.0号がメインとなる。。
冬-水温の低下ともに深場へ移動する。沿岸からは釣りにくくなる。大きさは1キロほどに成長している。
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アオリイカの生態は今だ解明されていないことが多く、従来は1年で成長し、産卵後に死亡すると言われていたが、近年では3年近く生きる個体もいると考えられている。また、産卵も春に限定されず、一部の個体は秋に産卵しているともいわれており、これが秋にも1キロ近い大型のアオリイカが釣れる要因となっている。
タックルは下記のようなもの使用します。
ロッド:8~9ftのエギングロッド。磯など足場が悪いところはロングロッドを使用します。
リール
シマノであれば2500~4000番、ダイワであれば2000~3500番。長く釣りをする方は1万円以上のリールを選びましょう。
ライン
エギングでは横風にラインが流されエギが不自然な動きをしないよう細いラインを使用します。以前まではナイロンラインやフロロラインが使用されていましたが、現在はPEライン以外を使用している人はほとんど見かけません。ラインの号数は0.8号か1.0号を使用することが多いです。飛距離を伸ばしたい方は0.6号を使用することもあります。
リーダー
PEラインは直接ルアーのアイに結び付けると強度が極端に落ち、ラインが切れてしまうので、PEラインの先端に1mほどリーダーと呼ばれるナイロンラインかフロロラインを使用します。PEラインとリーダーの結合には、FGノットやPRノットを使用し強度が落ちないようにしています。
スナップ
リーダーの先に付け、ルアーの交換をしやすくするためのものです。小さいほうが好まれますが、スナップにも強度がありますので、タックルのバランスに合ったスナップを選びましょう。
エギ
エギは各社から様々なものが発売されていますが、老舗メーカーの物を購入すれば間違いがありません。
はっきりいうと、エギングは他のルアー釣りと違い、エギの良し悪しよりもエギの動かし方で釣果が左右されますので、あまり高いものではなくても大丈夫です。