ヒラメは北海道から鹿児島までの広い海域に生息し、大きさは最大1m、重さ10キロ程度まで成長する。寿命は最長17年ほどまでと考えられている。オスはあまり大きくならず、最大でも60㎝、重さ3.5キロほどにしかならない。メスは1年で30㎝、2年で40㎝程度まで成長し、生後2年ほどで産卵できるまで成熟する。九州では40㎝以下の小さな個体は「ソゲ」と呼ばれる。
近年は稚魚放流が盛んにおこなわれており、釣れるヒラメの約20%は放流された個体といわれている。
放流された個体は裏側に黒い斑点があり、パンダヒラメと呼ばれこともある。
シーズン
ヒラメが釣れるのは、産卵の為に浅瀬に移動してくる3月頃からベイトフィッシュが岸に寄ってくる10月頃です。
産卵期のメスは産卵場で群れていることがあり、いいポイントにあたると連発することもあります。
水温が下がると、20m以上の深場に移動し、岸から釣るのは難しくなります。
逆に船釣りの場合は冬がシーズンとなります。
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ヒラメの時合
ヒラメは視覚でエサを探していると考えられ、主に日中の釣りとなる。その中でもベイトフィッシュが岸に寄りやすい朝マズメと夕マズメの釣果が高い。波が強い時は日が照っていても良いが、海中がクリアな状態で日差しが強すぎると釣果が落ちる傾向にあり、うす曇りの日の方が良い。
このような条件に潮が動いている時間が重なればベストタイムだ。
釣り場
ヒラメは主に外洋に面したサーフがポイントとなる。サーフでも遠浅な場所はよくなく、急に深くなっていたり沈み根があるような、海底に起伏があるサーフでの釣果が高い。そういう場所は遊泳禁止となっているので、遊泳禁止が目安となる。湾内にあるサーフはよくない。
ヒラメはカケアガリや沈み根の周りに潜み、ベイトがくるのを待ち構えており、その周辺を重点的に狙おう。サーフでのカケアガリは離岸流付近にできることが多く、離岸流を見極めることも重要になってくる。
ヒラメは泳力が高くエサを発見すると水面付近まで浮上してくるので、ルアーはボトムを通すのではなく、中層を引いてくるほうが効果が高い。
また、サーフだけでなく、磯場もよいポイントとなっている。潮通しのよい沈み根の周りなどに潜んでおり、大物がよく釣れている。
個人的にはサーフよりも磯場のほうが大型個体が釣れる傾向にあると思います。
タックル
シーバスタックルでも代用できるが、やや特殊性があるので本格的に狙う方は専門タックルを揃えよう。
ロッド
遠投が釣果を分けるので、ロングロッドが使われる。長さは10ft以上となる。
代表的な専門ロッドといえば、シマノのNESSAシリーズ。ヒラメといえばこの人しかいないといわれる堀田氏が監修したモデルです。
スペックは
全長:3.09m
•継数:3本
• 仕舞寸法:108.6cm
•先径:2.4mm
•元径:15.4mm
•対応プラグウェイト:8-35g
•対応ジグウェイト:MAX42g
NESSAシリーズでも少しリーズナブルなのがNESSA CI4+
スペックは
全長(m):3.25
•継数(本):3
•仕舞寸法(cm):115.3
•自重(g):176
•先径/元径(mm):2.2/15.9
•プラグウェイト(g):8-38
•ジグウェイト(g):MAX 45
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リール
ダイワなら2500~3500番、シマノなら3000~4000番となる。サーフではウェーディングが基本となり、リールが海水に浸かることが多いので、防水性が高いものが望まれます。また、サーフの波は砂を含んでいるので、帰ってからしっかりメンテナンスしよう。
シマノでいえばシマノ リール 14 ステラ 4000HG、シマノ リール 15 ツインパワーSW 4000XG
がベストですが、お勧めはこれ
EXSEBCE CI4+です。
シーバス用に開発されましたが、ヒラメでも使えます。エギング、小型青物でも使える汎用性がいいですね。いや、もっと高額だと高性能なものはありますが、値段を考えるとこれがお勧めになります。下位機種のシマノ リール 14 エクスセンスBB 4000HGMも悪くはないです。
ライン
以前まではナイロンラインやフロロラインが使用されていましたが、現在はPEライン以外を使用している人はほとんど見かけません。ラインの号数は0.8号か1.0号を使用することが多いです。大物や磯で青物も一緒に狙う方は1.5~2.0号を使用することもあります。
リーダー
PEラインは直接ルアーのアイに結び付けると強度が極端に落ち、ラインが切れてしまうので、PEラインの先端に1mほどリーダーと呼ばれるナイロンラインかフロロラインを使用します。PEラインとリーダーの結合には、FGノットやPRノットを使用し強度が落ちないようにしています。
スナップ
リーダーの先に付け、ルアーの交換をしやすくするためのものです。小さいほうが好まれますが、スナップにも強度がありますので、タックルのバランスに合ったスナップを選びましょう。
ルアー
ルアーは各社から様々なものが発売されています。一応、ある程度のジャンル分けがありますので、地形、季節、ベイトに合ったルアーを使用しましょう。ヒラメ専用とされているルアーもかなりあります。
■ミノー:フローティングとシンキングがある。アクションが大きく、ベイトの大きさに合わせると効果的。根掛かりの多い場所ではフローティングタイプがお勧め。
■メタルジグ:アピールは今一つだが、圧倒的な飛距離があるため多様されている。リフト&フォールを行いアピールする。
■ジグヘッド:ヒラメ釣りで効果的なのがこれ。ジグヘッドにワームをさして使います。フグに齧られてボロボロになることもあるので注意。