太平洋を生息域とするクロマグロの減少が止まりません。
太平洋クロマグロの減少は水質や地球の温暖化も原因の一つではありますが、大きな原因はやはり乱獲ではないでしょうか?
大西洋にすむクロマグロはヨーロッパ諸国による漁獲規制により、生息数を大きく回復しています。
現在の太平洋クロマグロの生息数は、初期資源量(人間が漁をしていなかった時代の資源量)の3.6%まで減少しているようです。もはや絶滅危惧種といっても過言ではありません。
九州では玄界灘、特に七里ヶ曽根でのマグロキャスティングが有名ですが、近年、6月、7月のマグロの産卵期に壱岐・対馬の一本釣り漁師は漁業を自主規制するようになりました。遊漁船の多くもそれにならって自主規制しています。
これは壱岐・対馬の一本釣り漁師が自主的に始めた規制です。
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なぜでしょうか?
それは水産庁の規制が甘く、クロマグロの減少に歯止めがかからないからです。この自主規制に巻き網業者は参加していません。
今でも巻き網業者は産卵期のクロマグロを獲り続けています。たしかに産卵期のクロマグロは集まりやすく、巻き網で獲りやすいのかもしれません。
しかし、目先のことばかり考えて、クロマグロがいなくなってもいいのでしょうか?
結局は自分の首を絞めることになるのではないかと思います。
一時的にクロマグロを獲るのを控えて、生息数が増えて規制がなくなるのを待つというほうが長期的に考えて懸命だと思いませんか?
年間の遊漁船によるクロマグロの漁獲量は15.6トン、巻き網漁は5100トン。釣り人の漁獲量はたいしたことはないかもしれません。
しかし、釣り人も規制を守らなければ巻き網業者に偉そうには意見を言えません。
巻き網業者も一本釣り漁師も釣り人も力を合わせてクロマグロを守りましょう。
私は一度もマグロを掛けたことがありません。微力ながら水産資源保護に協力しております。何度もマグロキャスティングにいってるのに!