今回は「遊漁船乗ってみたいけどどうしていいかわからない」という方向けに簡単に流れを説明したいと思います。
全くの初心者だけで行くと中々大変ですし、船長さんや乗り合いの方に迷惑をお掛けすることにもなりかねないので最初はできるだけ慣れてる方と行くことをお勧めします。
また多少船によっても違うこともあるのでそれはそれで「船釣りの楽しみ」と思って頂ければと思います。
今回は、先日行った壱岐沖でのうき流し釣りをモデルでご説明します。
一人あたりの予算:15,000円程度(餌こみ)
※帰港して降りる時に乗船料金を支払いますが、できるだけお釣りが出ないように準備しましょう
事前に遊漁船の船長さんに電話で予約を入れておきます。
天候や波の高さなどで出港できない場合は、船長さんの判断により前日または当日に連絡があります。
出港後に思ったより波が高く、キャンセルになって戻ってくることもあります。
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<準備するもの>
・服上下
朝などかなり冷え込むことがあります。ポイントに向かうまでも船上は風を強く浴びますし、しっかり防寒対策してください。ただし昼間になると陽もあたりかなり温度が上がる日もあるので調整がきくようにしましょう。
船に乗せる必要はないと思いますが、潮風に当たったり汚れたりするので着替えを持っていくと車を汚さなくて済みます。
・長靴
波も入れば水を流すこともあるので長靴は必須
・カッパ
当日雨ではなくても持参してください。風が強い日は移動時に波しぶきがあがります。釣り用の防水服を準備できればそれで構いません。
・タオル(手ぬぐい)は数枚
色んな場面で活躍します。釣り針を魚の口から外す時など必須です。ボロボロになっていいものがいいです。
・手袋
背びれなどが鋭い魚も多くいます。魚をしめたり、分けたりする時に便利なので持っていきましょう。
・クーラーボックス(一人につき一つ)
持っていかない人はまずいないと思いますが、魚を持ち帰る時以外に椅子代わりに使用するため持参しましょう。タイヤが付いているタイプは転がらないように固定できるタイプがいいです。
・昼飯、飲み物
おにぎりやパンでいいと思います。弁当箱は悪いわけではないですが、おそらくそんな時間はないと思います…。片手で食べられるものを個人的にはおすすめします。飲み物は何でもいいですが、最近はフタを開けたらストローが出るものなど便利なものがありますのでお勧めするならそういったタイプ。あっついお茶を水筒に入れて持ってくるのは船の揺れもあるので大変かも…
・酔い止め
船に酔うことあるので何はなくとも持っていくと良いと思います。毎日乗る漁師さん以外は釣りベテランさんでも酔ってダウンする人もいます。波の高さは時間帯で変わることもあります。初心者の方ならとりあえず船に乗る前に飲んでいくと良いと思います。
・日焼け止め
ガンガン紫外線を浴びるので夏でなくても日焼け止めは一応塗ったほうがいいです。
・お金
自分が払う乗船料金です。慣れてる人は小さなビニール袋なんかに入れて濡れないようにしてる人もいます。財布も持ち込みますが、中身は必要最低限にしましょう。
・釣り装備
ロッド、リール、棒浮き、L型天秤
仕掛けは、5号10m、枝(40cm)×2本、いさき針12号を準備しました。
今回は電動リールを使用したので電動リールとバッテリー+予備を持参。
手書きですが、こんな感じ
イラストレーターが使えない、字が下手だとこうなるという典型です(泣
頑張って描いたので何となくわかってもらえたら…うれしいです
作り方も人に寄って違うため苦情は勘弁してください。
・餌
今回はオキアミを使用しました。
ハリに付けるための大きいサイズとカゴに入れる撒き餌用の2種類を準備しました。
・氷
漁港の近くには、氷の自販機みたいな建物があったりします。クーラーボックスに適量を買って持っていきましょう。
漁港の氷販売機は安いですが、必要以上に出てくるので、何人かで分けるといいかと思います。
・背びれなどが鋭い魚もいるので、もし気になるようなら絆創膏など準備してもいいと思いますが、多少の傷は釣った勲章です!笑
上記の準備するものについては、遊漁船で用意されているものもありますので船長さんに確認されてください。
それでは日記みたいになりますが、私の当日の流れです。
AM5時30分福岡県の岐志港を出港する遊漁船を4人で予約しています。
今回は私の本業でお付き合いがある方など、知り合い4人で行きました。
5時頃に近くの釣り具店で待ち合わせしてオキアミを購入しました。(釣り具店には事前にエサの予約をしましょう)
移動して近くの氷の自販機で氷を購入。クーラーボックスに入れます。
5時15分頃に岐志漁港へ到着ー
写真は岐志漁港の全体ですが、右側の空き地が駐車場です。
港に到着したらまずは遊漁船の前で荷下ろしします。
それから駐車場へ駐車します。
(筆者は2017年3月19日に乗船してますが、その日は朝5時くらいでほぼ満車状態でした。船に乗ってる人はたくさんいますよ!)
駐車したらまずは防寒。上着やカッパなどを着込みます。長靴はここで履き替えてスニーカーなどの靴は車に置いていくといいでしょう。
出港予定の10分前くらいには船長さんも出てきますので軽く挨拶して、基本的には自分たちで荷物を船に乗せていきます。
※絶対に遅刻は厳禁!!乗合船(知らない人も一緒に釣りに行く場合)の時は特にですが、知り合いだけで行くとしても船長さんに迷惑をかけます。とにかく遅刻だけはないように気を付けてください。皆さん楽しみで来てるので初っ端こうなるとみんなの気分がよくありませんし、何となく空気が悪くなります。
そして壱岐沖に向けて5時30分に出港!
こちらの写真は出港前に船尾から。まだ真っ暗です!
ちなみにオキアミは凍ってますのでこのタイミングでエサ箱に出して海水を掛けておくと到着時に丁度いい感じになりました。季節にもよるので時期に合わせて調整してください。
出港してすぐ写真を撮りましたが、まだ真っ暗。正面は港です。
出港して約1時間後。少し空が明るくなってきました。
岐志漁港からポイントまでは1時間半程度を予定しますが、この移動時間で寝てる人もいます。
道中もえぼし岩だったり色んな離島があったり、でっかい岩に建てられた灯台があったり意外と初見で楽しめるものもあります。
予定では7時から釣り開始ですが、そわそわして到着10分前頃から皆準備を始めています。
船がポイント付近に着いたらそこから船長さんがレーダーを見ながらポイントを合わせていきます。
そしてイカリを下してスタート!
こうして早朝から行く場合はやはり午前中が勝負!
この日は仕掛けを入れたら5~10分おき位にガンガン掛かりました。
私は同時にハリを3つ付けるタイプでやりましたが、3つ共にイサキが掛かることが何度もあります。
「お、トリプルや!」なんて言いながら楽しみました。
タイはイサキより引きが強く、浮きが「スポッ!」と海中に落ちるのですぐにわかります。
ハリの数が多いとラインが絡んでしまう可能性も上がるのでご注意を。
絡んだラインが絡むことはよくありますが、解くときに酔いやすくなると言われています。
釣り最中に酔ってしまっても思いっきり吐いて横になると楽になりますし、それを悪く言うような人はまずいないので「酔って迷惑掛けたらどうしよう」なんて考えたり、酔っても気にしなくて大丈夫ですよ。
時間帯によっては釣れない時間帯もありますが、深さを調整したりおしゃべりしながら和気あいあいです。
ボーっと数十m先の浮きを眺めたり水平線をボーっと眺めたり隣のしゃべったり…釣りは暇という人は少なくないですが、「人生にはボーーーーーっとする時間がに必要なんだろうな」なんて何となく感じることができます。こればかりは行って貰わないとわかって頂けないかも。
釣りをしている最終に船長さんに何本も予約の電話が入っていたので人気があるんですね。
潮が変わると船のポイントを変えることもあります。船長さんは魚群探知機や潮の流れを見ながらお客さんがちゃんと連れるポイントに誘導してくれます。
余談ですが、「遊漁船に乗っててトイレに行きたくなったらどうするの?」と思われる方もいます。最近は遊漁船によってはちゃんとトイレ(大小可)を完備しているものもありますので予約前に確認をされてください。船長さんにトイレを使いたい旨伝えたら使わせてもらえます。
男性で小だったら船からそのままって感じですが、女性もいたらそうはいかんですね(笑
もし気になるようでしたら携帯トイレを持っていかれてもいいかもしれません。大丈夫、周りの人は気にしません。
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そんなこんなで昼過ぎには帰路につきます。
慣れてる人は帰り中に魚をしめちゃいます。自分はできないと思ってる方でも特に問題はないですよ。
今回の釣果はこちらで紹介しましたが、タイだけでもこんなことになりました。
きれいな色ですね。普段は港についてから魚を分けるのですが、今回は船上で分けたので一度タイだけの写真を撮れました。
イサキも数十尾あがってます。
そして15時過ぎに港に到着。
到着前にざっと荷物の片付けを完了しておいて荷下ろしです。
船上に落ちたオキアミや魚の血などを水で軽く流して降りるのもマナーですかね。
船を降りる前に船長さんに乗船料金をお支払いします。
船を降りたら持って帰る魚などを分けてクーラーボックスに入れて帰路につきます。
帰りの時間帯が16~17時になるので平日休日問わず車も多い時間帯の可能性が高いです。帰りの運転は釣果が良ければ満足してホンワカしてますし、朝が早いので眠いです。特に遠方からの人は道中休憩を挟みながら気を付けて帰りましょう。
遊漁船に乗るとこんな感じで一日が過ぎます。
家に帰ると釣った魚をさばいたり釣り具を洗ったり絡んだ糸を解いたりなど色々と作業もあります。
釣った魚は魚屋さんや寿司屋さんなどにお願いして、お金を払ってさばいてもらう人もいますが、先方は本業ではないのでお願いしようと考える方はちゃんと日ごろから懇意にしている店にお願いしましょう。
とりあえずこんな感じで一日が終わります。
決して安いレジャーではないと思いますが、ルアーフィッシングとは少し違う雰囲気もあり、とても楽しいので興味がある方は一度行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに私は滅多にないですが、結果はボウズ(一匹も釣れない)の日だってあります。
ただ、それはそれで良いんです。
今回は遊漁船に実際に乗った一例で、船によって大きく違うことはそんなに無いとは言えませんがあくまで参考例と考えてください。